ズワイの中でも「間人蟹」は別格である理由

間人蟹とは

「たいざがに」国内最高のブランド蟹です。蟹の種類で言えば「ズワイガニ」で別名「松葉がに」、北陸地方では「越前がに」とも言う。ズワイはすべて雄で、雌は「せこがに」とも 「こうばこがに」とも呼ばれるが、丹後のこの地方では「こっぺ」と呼ばれている。
「紅ズワイがに」と呼ばれている蟹は別種で味はもうひとつ。
「間人蟹」の特徴は、不思議と他のズワイガニと違い足が長くスタイルが良いことです。これはという大き目の美人蟹がかかれば、足が取れないように網を切ってまでも競りに出すといいます。

「間人蟹」が「幻のカニ」である理由

  1. 理由1

    蟹船の数

    京都府化の蟹船は間人5隻・網野1隻・舞鶴9隻だけ。

  2. 理由2

    蟹漁は冬場だけ

    解禁日の11月6日~翌年の3月20日までの約5か月間のみで、しかも冬の日本海は荒れる日が多く毎日漁ができるわけではありません。平均で週一回程度しか出られないこともあります。冬の厳しさが増すと月に1、2回というときもあるそうです。

  3. 理由3

    蟹の鮮度

    水揚げされてからの蟹の鮮度は落ちやすい。経ヶ岬沖20㎞~60㎞の水深240m~350mのプランクトンの豊富な漁場、その周辺8か所ほどの通称「魚のお宿」と呼ばれる漁礁。この漁礁に一番近いのが間人漁港です。
    夜遅くに海を出て、午前中に「底引き網」でとれた蟹をその日の午後4時からの競りに間に合うように、昼頃には港に戻ってきます。水揚げされた蟹は競りにかけられ有名料理店や宿などに卸されるが、なんといっても時間をかけずに移動させること。つまり、いくら間人のタグがあっても日が経てば味はどんどん落ちていくということです。